新年の抱負に「今年こそ運動」と決意された方も多いのではないでしょうか。体作りは、「運動・栄養・休息」が三位一体となって得られるものです。運動で筋肉や骨、血液等に刺激を与え、栄養補給と休息で回復させる、この過程を繰り返すことで体は鍛えられます。ただし、せっかくの運動もしばらく途絶えてしまうと、体は元の木阿弥。運動は休みなく続けていく必要があります。
そうはいっても、なかなか続かないのが人という生き物。ついサボったり三日坊主でやめてしまいがちです。運動を継続させるには、いかに「やる気」を維持できるかがポイントと言えます。
「やる気」を起こさせる方法を「動機付け」と言いますが、動機付けにはあらかじめ運動の目的と実施計画を明確にしておく必要があります。仕事でもそうですが、人は、自分自身で目的を決め、計画を立て、実行している状態にあると、「やりたいからやる」という内発的動機を得やすいと言われているからです。

例えば、血圧が気になる方でしたら、「6ヶ月後に血圧が120/80になるよう、週3日・1時間のウォーキングをしよう」と決めます(計画)。計画に基づき、ウォーキングを始めます(実行)。次に、2週間後、4週間後と区切って血圧を測定します(評価)。結果がよければ「うまくできている!」と自分をほめて決意を新たにし、結果が悪ければ目標設定や運動計画を見直します(改善)。
さらに外発的動機付けも同時に行うと、やる気が強化されます。手軽な方法は、ご褒美をあげることです。久しぶりに焼肉や飲酒をOKにしたり、お子さんでしたらよくやったねと特別にアイスを買ってあげるのもいいでしょう。2週間後にご褒美があるという精神状態が、やる気のエネルギーになります。
注意としては、血圧や心拍数等を評価する際は、いつも同じ時刻に行うようにしてください。人には体内時計があり、体や心には1日の一定のリズムがあるため、同じ時刻で比較しないと良好になっているのか判断が難しいからです。最近では、スマホ等でも歩数や心拍数を自動で記録する機能や、がんばりを応援してくれる便利なアプリもありますので、活用するのもおすすめです。
ぜひ、これらの「やる気」対策をして、今年こそ運動を継続してみてくださいね。