全盛期にトレイルランの本場のアメリカに武者修行に行った時の話です。
翌日の8時間のトレイルランに備え、おにぎりやパスタやら炭水化物メインの食事を摂っていると、あるトップ選手が「え、お前はまだそんな食事しているの」と。トレイルランのメッカであるアメリカでは、長時間走り続けるトレイルランは体脂肪を燃やすことを心がけ、普段から血糖値が上がりにくい低糖質の食事スタイルが主流だったのです。
帰国後、当時摂取しはじめたアスタキサンチンによる抗酸化とこの低糖質を取り入れたところ、体脂肪率が10%から5%に下がりさらに、以前よりも格段に疲労感なく長時間走れるようになりました。
この時、初めて食事の大切さを実感し、食事全体に興味を持つようになりました。
今だから白状しますが、当時は食事を単に燃料と捉え「おなか一杯になれば何でもいい」と軽視していました。
ところがこの一件があった30代終盤から、食事内容によって翌日の疲労や故障リスク等が大きく変わることにハッキリと気づき、歳を重ねるにつれ食事の重要度は高まっていると感じます。

52歳である現在、毎食心がけているのは「緑黄食野菜」、「発酵食品」、「果物」の3つは毎日、少量でも良いので食事に加えることと、極端に油や塩分が多い食事は控えることです。連日、質の高いトレーニングを積むためには免疫力を上げ、体調を整えられるこの食事スタイルが私には非常に大切だと感じます。

もちろん毎食をバランス良く摂るのは難しいので、忙しく止むを得ず朝食がパン、コーヒーだけといった場合には、昼食は焼き魚定食、サラダ、納豆、果物というように、一食手を抜いてもその次の食事でリカバーするよう心がけています。
また食事を作る妻に負担をかけ過ぎないように、栄養素をバランスよく摂りやすい鍋料理やスープをできる限り作ってもらいます。脂肪分の少ないタンパク質を中心に野菜を多めに入れて、冷蔵庫で保存すれば何食かは食べることができます。
このような食事スタイルは食費も少しかかりますが、できる限り現役選手でありたいし、いつまでも健康で山を走り続けたいと思うので、自分への投資と割り切っています。
ポイントはあまり神経質になり過ぎずに、無理なく自分に合う食事スタイルを取り入れることです。毎食の食事が楽しく待ち遠しいと思えることが一番重要だと思います。