小学4年の娘にいつも伝えているのは、笑顔でいるということです。娘が社会で活躍する時代は少子化、低成長、そしてAIの発達により先行きが見えない時代です。私のこれまでの経験から、いつでもにこやかでいることはこれからの時代により大切な能力に思えるからです。 

 公務員時代に全国的なイベントの事務局の仕事に携わり、多忙を極め毎晩深夜まで残業、土日もなく働きづめの日々でした。誰もが疲れ果てストレスを溜め、始終言い争いが絶えませんでした。そんな状況下で同い年の同僚は仕事に常に前向きで、素晴らしい企画を打ち出し目覚ましい活躍をしていました。何より驚いたのは、彼は常に笑顔で大きな声で笑うのです。もちろん彼も疲れて相当なストレスを抱えていたはずですが、彼の笑い声に触れると私たちも励まされ、厳しい時期を乗り越えることができました。彼には今でも心から感謝しています。

 彼に感化され、それまで私はさほど笑うことが少なかったのですが、出来る限り人前で笑う努力をしました。もちろん笑えるような状況でないことも多々あります。例えば重要かつ緊張が強いられる会議の前、厳しいトレーニングの最中、レース前の切羽詰まった状況下。それでも無理にでも笑うことで周囲は明るく砕けた雰囲気になりますし、何より自分の心もいつしか前向きになりこれまで様々な難局を乗り越えることができました。笑いがあったからこそ今の自分があると思うのです。あなたも緊張した場面で誰かの笑顔に救われたことはないでしょうか。

 日頃から笑顔を絶やさない人は健康で長生きすると言われています。科学的にもナチュラルキラー細胞が活性化されることで免疫力アップにつながり、ひいては病気になりにくく、寿命も伸びるということです。

レース会場で笑顔の自分と遭遇

 「笑う門には福来る」と昔の人は良く言ったものです。ありきたりの言葉ではありますが、今更ながらにこの言葉の重みを感じます。あなたも是非とも少しずつ人前で笑う習慣をつけてみませんか。あなた自身の人生を必ず好転させるはずです。

月1回のラーメン解禁日!
エイドステーションで笑顔も補給